Webalizerぁぁ...2009/07/14 16:14

とある Web サーバでアクセスログの解析をやりたいのでログ解析パッケージの Webalizer をインストールして欲しいという依頼を受けた。

このサーバ、何年も前に他所の業者さんが設置したもの。あらためて環境を確認すると Redhat Linux 7.3。ftp.kddlabs.co.jp を探してみたら、このディストリビューションのタイムスタンプ、02/06/14。確かにこの頃ずいぶん Linux でシステムを設置する仕事をやったけれどもう7年前ですか... と感傷に浸る間もなく、該当するパッケージがないか探したら webalizer-2.01_10-1.i386.rpm というのがあったのでダウンロードし、rpm でインストールしようとしたら、/var に空きがなくて rpm が実行できない(;_;)
確認したら、/var の割り当てが たったの251MB。しかも /var/spool/mail/root がまんま 251MB。このサーバ良く落ちませんでしたねという状態。とりあえずスプールにたまった root をごそっとどかして場所を空けてあらためて rpm を実行したところ

エラー: 依存性の欠如:
webserverは webalizer-2.01_10-1 に必要とされています
だって。でもこのサーバ apache 走ってるじゃん。

てことはソースからインストールした奴が走ってるのかなと確認したら、/usr/local/apache/の下にいらっしゃいました。それじゃってんで Webalizer のオフィシャルサイトを探して、ソースをダウンロード。

とりあえず動作させることを優先してコンパイルオプションは

  • --with-language=japanese で日本語出力
  • --enable-dns で逆引きを行う

    だけで ./configure、make、make install
    すんなり入ってくれました。

    続いて /etc/webalizer.conf の内容を実際の環境に合わせて修正
    LogFile には実際のログが保存されているファイルをフルパスで記述
    LogType clf は、httpの挙動だけ知りたいのでそのまま
    OutputDir にはブラウザでアクセスするための URL。
    今回はドキュメントルートの下にそれ用のディレクトリを作成して指定
    Incremental は yes として、過去の結果を残すようにした
    HostName は実際のサイトの名称を記述
    あとの項目はデフォルトのまま。

    解析結果を表示する URL が誰でもアクセスOKなのはなんなので、このディレクトリにベーシック認証をかけた後、毎朝解析結果を更新するようにWebalizerをキックするスクリプトを書いてcrontabに登録、でとりあえず一件終了。あとの細かい設定に関するオーダーを待つばかりに漕ぎ着けた。

  • OS X で ImageMagick を使えるようにする2009/07/14 11:13

    しばらく前に OS X Server で Movable Type 4.25 を使えるようにすることになった。その際の備忘録。

    MT自体のインストールは zip ファイルを展開して所定のディレクトリ( /Library/WebServer/CGI-Executables/ )の下に置いてパーミッションを設定してやればよい。これだけでとりあえず動作させることはできるが、アップロードした画像のサムネイルを作成させたい場合、不足しているライブラリなどを追加でインストールしてやる必要がある。

    汎用性と一般性からたいていは ImageMagick という画像処理用のパッケージを利用することになると思う。

    Linux や BSD なら yum や ports で一発インストール可能なバイナリパッケージが用意されているのだが、Apple の場合、「画像処理だったらウチには Core Image がありまっせ」という立場のせいか OS X には同梱されていないし、。MacPorts や Fink で提供されているものを使うことも考えたが、用意されているバージョンがちょっと古かったり、インストールパスが標準だとそれぞれ独自のものになっている。

    MacPorts や Fink と一蓮托生で行くのであればそれもいいだろうが、別にごりごりの UNIX 環境を作りたい訳ではないし、後々の管理が面倒くさくなるため、結局はオフィシャルサイトからリンクをたどってソースを入手しソースコンパイルでインストールすることにした。

    インストール自体は入手したソースを適当なディレクトリに展開してそこに移り、

    ./configure
    make
    make test
    sudo make install
    するだけである

    ただし、事前に必要なライブラリをインストールしておかないとmake test で「あれがない、これがない」と文句を言われる。上でも書いたように、OS X では画像処理は Core Image にお任せなので、なんと libjpeg も libpng も libtiff も入っていない。でそれぞれのソースもオフィシャルサイトからダウンロードしてせっせとインストールする。

    ただし libjpeg のソースは OS X がリリースされる以前のもの(1998年)なのでそのままではコンパイルが通ったように見えても実は駄目である。風ブログさんの記述を参考にしてconfig.sub と config.guess を /usr/share/libtool/ 下にあるApple 製の同名のファイルに差し替えてから行った。

    その後、ImageMagick本体をインストールする。結構時間がかかるが無事に完了。続いて ImageMagick のソースに同梱されている PerlMagick をインストールしなければならない。MT 自身は perl からこちらの PerlMagick に処理を投げるようになっているので、こっちが入っていないとどうにもならない。

    perl Makefile.PL
    make
    sudo make install
    これでめでたくMTから ImageMagick が利用できるようになった。

  • 勘違いしてQuickTimeって書いたところを Core Image に修正しました(2009/07/15)

  • Netscreen Remote と Vista、セキュリティソフトの相性2009/07/10 17:35

    今日、Netscreen Remote r9.4 をとある VAIO にインストールすることになった。OSは Windows Vista Business(だったよな。ドメインログオンできてAeroが使えてたから)。

    Vista にインストールする場合、普通の手順でインストーラを走らせるとまれにセキュリティポリシーに関する情報を間違った位置にレジストリを書き込むことがあって、その場合、正常に動作しているXPからキーをエクスポートして、Vista側にインポートしてやればいいことは知っていた。(http://www.juniperforum.com/index.php?topic=7946.0

    ところがそもそも作成済みのセキュリティポリシーファイルをインポートしようとするとソフトウェアがフリーズしてしまう orz

    とりあえず手順を変えて、XPからエクスポート済みのキーをインポートして再起動。今度はOSの起動中にブルースクリーン ORZ
    しかたがないのでセーフモードで起動して、Netscreen Remoteのインストール直前の状態にシステムを復元。次の予定があったので時間切れで調査後再チャレンジと言うことにさせてもらった。

    その後あちこち検索して情報を探し回ったところ、どうやらウィルスバスターがインストールされている場合、ネットワークアダプタにバインドされているTrend Micro NDIS 6.0 Filter Driverというドライバと競合してシステムが落ちてしまうと言うことがわかった。(http://ameblo.jp/valiants/entry-10195652786.html

    最近の ThinkPad の場合も、Lenovoがプリインストールしているネットワーク廻りのセキュリティソフトとぶつかって正常に動作しないので、その場合はアンインストールしてから使ってくれという話もある。(http://jscom.jp/support/products/juniper/ns-remote/kb/00007

    念のためにメールでウィルスバスターが入ってましたっけ?と確認すると入れてあるのは McAfee Security Center という返事。上に記した問題と似たような現象なのかどうかの検証から次回は始まることとなった。

    頭の痛い話である。

    OS Xで /etc/hosts を有効にする2009/07/01 14:37

    先日書いたスクリプトの件で、追記。
    特定のホスト名に関する名前解決をローカルで行わせるために、/etc/hosts にレコードを追加するようにスクリプトに書いたのだが、名前を解決してくれない。
    /etc/hosts は存在しても
    # Host Database
    #
    # localhost is used to configure the loopback interface
    # when the system is booting. Do not change this entry.
    ##
    と書いてあって、標準では起動時にループバックを認識させるためにしか使わないとあった。
    ググってみたら追加で登録したレコードは Netinfo に登録しないといけないという記述が何点か見つかった。ところがこいつは 10.5 Leopard で Netinfo は廃止され Open Directory で管理されるようになったため、この手は使えない。

    Apple のサポートに電話して聞いてみたが、これがまたいけない。出てきた担当者は即答できず折り返し電話をするという。ところが何回説明しても、尋ねられている質問の内容が理解できないらしい。いいかげん堪忍袋の緒が切れて、「あなた TCP/IP ネットワークのこと全然知らないんでしょ?わからないんだったらわかる人に繋いでくださいよっ!」と怒鳴りつけてしまった。

    しばらくして替わりの担当者から電話があり、どうやらディレクトリユーティリティにその機能が備わっているということがわかった。ところがこれまた、サポートの範囲外なので手順は教えられないと言う。???そーいうものなんでしょうか....

    ともあれどうやら設定は可能らしいのでディレクトリユーティリティを起動してみたところ、サービスをクリックすると利用可能なサービスの一覧(Local、LDAPv3、BSDフラットファイル、Active Directory)が表示されている。このうちチェックが入ってデフォルトで利用可能なのは、Local と LDAPv3。

    BSDフラットファイルにチェックを入れて鉛筆マークをクリックすると「BSDローカルノードのユーザおよびグループレコードを使う」にチェックボックスがあった。ヘルプで調べてみると、/etc 以下の各種設定ファイルを読み込ませるにはここをチェックすればいいとわかった。

    「さて、これで大丈夫」とひと安心して試してみるがまだ駄目。あらためてヘルプを読み直したり、ググり直したりしたがめぼしい発見はない。/etc の下を眺めること15分。「???」/etc/host.conf がないでやんの Orz こいつがないから hosts を参照してくれないのだった。別にデフォルトで無視するんだったら残しておいてくれてもいいような気がするんですがねぇアップルさん。